まなゆうのガブ飲みワイン日記

どんなワインに出会えるのか、ドキドキしながらコルクを抜きます。そのあとの印象を自分なりに勝手に解釈して、日記風に書いてみます。 それに、京都や旅の話題なども取り混ぜて。

仕事はどこまでも追いかけてくる

出張に出るといつも思うのですが、本社の連中はきわめて身勝手で、週末になるとドカッとメールで仕事を投げ込んできます。
そしてやつらはハッピーな休日に突入。
こっちはそれを知ったときにはすでに真夜中で、事務所に連絡をとっても当たり前ですが誰も居ません。そして週が開けて月曜日の朝になって私からの返信が入ってないとなると、今度はこちらが真夜中なのにかかわらず携帯電話が鳴り捲ります。
案の定、今日もそれでした。明日の日曜日は私もOFFと言うことでチョット遠出をするつもりなので、これらの仕事は今晩に片付けておかないと、、、
明日の朝も早いし、今日のランチも満足したので、今晩の外出は止めてホテルでパソコンと格闘することにしました。
でも、何にも食べないわけに行かないし、、、、
そんなときにはガストロノミーを利用しましょう。いわゆる「惣菜屋」なんですが、これもいろいろなクラスがあって、手打ちパスタ専門店もあれば完成したおかずを売るところもあります。
ミラノで一番有名なところはやはり「ペック」ですね。日本では百貨店の高島屋に入っていたと思いますよ。(たいした物は置いていませんが)
ペックは写真撮影禁止なので画像はないのですが、ありとあらゆるイタリア中の食材が集まっていると言っても良いと思います。(ただしけっこう高いですよ~)
その中の惣菜売り場へ行って、今日の晩御飯を買いました。
買ったものは前菜として「イカとエビのマリネ」、お肉の「子牛のカツ」、やはり久しぶりにお米が食べたくなって「五目野菜のリゾット」です。
これらをきれいに包装してくれます。このまま「お土産」にもできそうですね。
ホテルへの帰り道のエノテカで13ユーロのシチリアの白ワインを買いました。これをチビチビやりながら朝までには終わらなくては、、、、

追記)買ったものがワインのつまみを頭に入れて買ったこともあって味はアッサリ目でした。こういうときに、来るときの飛行機の中にあった塩と胡椒のセットをカバンに忍ばせておいたのが役に立ちました。
ついでに、割り箸はいつもカバンに入っています。

◎ペックのきれいな包装。容器も液漏れのしない立派なものです。
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◎中はこのようになっています。これで200グラム
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◎子牛のカツはこんな状態です。
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◎リゾットはこうです。久しぶりのご飯だったなあ。
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◎今日のワインです。
 ボロロッソ 2003
 シチリア
 
シャルドネとグリロでできているようです。南のワインらしく粘性は高く、香りはパイナップル、樽香は無し。色はかなり薄い黄色。ホテルの部屋なのでなかなか適温に冷やすことができずに居たのですが、もう少し温度を下げて飲みたかったですね。でも、ラベルも目立つし、立派なイタリアンなワインだと思いました。
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ミラノで魚料理ならココ!

ミラノは北イタリアの中心ですから、まあ日本で言えば大阪みたいなもんかなあ?(ちょっと違うなあ)ですから、食べるものはなんでもあると言っても良いでしょうね。
回転寿司もあればラーメン屋さんもあると言う感じです。でも、ことイタリア料理といえばやはりロンバルディア平原のど真ん中にあるわけですから肉料理が中心です。
いわゆる「ミラネーゼ」ですね。
ただ、しばらくこちらに居ると最初のうちは調子よく胃袋に収まっていたイタリア料理も、食べ飽きたと言うのか、食べ疲れたと言うのか、身体が自然にアッサリしたものを欲しがるわけです。
いくらここミラノの名物料理が「子牛のカツレツ・ミラノ風」でもねえ。
そんなときに自然に足が向くレストランがこの「オステリア・ラ・カルボナイア・マーレ」なんです。
場所は地下鉄のサンタンブロージョ駅を上がったところにあります。外装は海の雰囲気満載のブルーの窓枠と碇のマーク、すぐにわかります。
小さなドアを開けて中に入ると、最初に目に飛び込んでくるのが新鮮な魚たちと貝などの陳列棚。お客さんが直接魚を選べます。う~ん、どれもおいしそう、でも今日はランチだしなあ、、、、
実は昨晩少し遅くなってから覗いてみたのですが、案の定「満席」。知った顔のカメリエーレに首をすくめながら「何で連絡してから来ないんだよう。」と言われてしまいました。それもそうですよね。昨日は金曜日、いわゆる「花金」ですもんね。
人間の心理とは不思議なもので、「釣り逃がした魚は大きい。」と言いますが、こうなると益々ここで食事をしたくなって、「じゃあ、明日の昼にまた来るわ。」と言ってしまいました。
おかげで午前中の仕事が辛かったですけど、こうして何とか席を確保できたんです。
アンティパストで頼んだのは前菜の盛り合わせ、イカ、タコ、エビ、ムール貝、サーモンのマリネです。この店の定番ですが、やさしい酸味がお腹に優しいなあ。次に頼んだのはカサゴのリングイネパスタです。薄ーいトマトソースが魚の味を殺さずに絶妙にパスタに絡みます。
そして、次にはデザートを頼みます。普段の私は甘いものがまったくダメなので、食後にはもっぱらグラッパとエスプレッソなんですが、このレストランだけは別。その名前は「セアーダス」。サルデニアの地方菓子なのだそうですが、ペコリーノチーズをパスタ生地で包んで揚げ、苦味の強い蜂蜜をかけたものです。
まったく甘くないデザートなんです。最後にグラッパで締めて終了~。今回も大満足でした。
そうそうワインですよね。(一応ここはワインのブログなんだった)このレストランでは「おまかせ」にしているのですが、今回もサルデニアのワインでした。ヴェルメンティーノ種のすがすがしい白ワインで、魚料理にはピッタシです。しかも、飲んだ量だけのお金を払えばよいので得と言えば得ですしね。(結局、丸々一本飲んでしまいましたが)

Osteria La Carbonaia Mare
via San Vittore angolo via Carcucci
Tel/Fax 02.480.04.638

◎とても目立つ外装なので迷いません。
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◎店内では新鮮な食材がお出迎えをしてくれます。
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◎清潔で明るい店内と陽気なカメリエーレたち。
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◎前菜です。プリプリ感がたまりません。ワインにピッタリ。
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◎パスタです。魚のソースとトマトのバランスがすばらしい。
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◎私が唯一食べると言ってよいデザートです。甘くないんです。
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◎当日飲んだワインです。
 ヴィラ・ソライス 2004
 サンタディ ヴェルメンティーノ・デ・サルディーニャ
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ミラノ到着

昔、「マルコの青い空」と言うアニメがあって、ミラノの煙突掃除の子供が主人公だったんですけど、私はミラノに来るとどうしてもそのテレビを思い出してしまいます。
リナーテ空港を降りてタクシーで市内に入っていくと、それまで感じなかった圧迫感が、周りを取り囲む高い建物、走り回る車、信号待ちをしている大勢の人からこちらに押し寄せてきます。
現代の社会を生き抜くエネルギーがみなぎっているんでしょうか。ミラノと言う都市自身もローマ時代の昔から交通の要衝、軍事的にはフランスやドイツにとっても戦略拠点として北イタリアの要ですね。
でも、私がそれに劣らず感じるのは、目が覚めるほどの女性のファッションですね。思わず振り返るような色使いや服装はプーリアではありませんわ。

私はミラノに来ると必ず立ち寄ることにしているのがドゥオモです。
この建物は私がイタリアで見た建物の中ではナンバーワンです。「何でこんなもん造ったん?」とあきれるすごさですね。その細かな装飾は、建築に何百年もかかったと言うことが十分納得できるほどの迫力です。
最近はイスラム過激派が話題になっていますが、私は宗教と言うものはイスラムであろうとキリストであろうと、同じ怖さをもっていると思っています。
現実に、これだけカソリックの強いイタリアでも「本来のキリスト教は怖いもんなんやでえ。」と言う人が居ますから。
特に今回、十字軍の歴史を知った私としてはまったく同感ですね。フランスの片田舎からわざわざエルサレムにまで人殺しに行くんですからねえ。それも宗教のなせる業なんでしょうね。
「自分だったらどうする?」と思うと、案外やってしまいそうな気がして、それってイスラム過激派の自爆攻撃と同じような気がして、ホントに怖いです。
人類を滅ぼすのは人類そのものなんでしょうね。

ドゥオモの隣には有名なヴィっトリオ・エマヌエレ二世ガレリアガありますが、いつ見てもすばらしい建築物です。この建物に今も人が生活していると言うのが信じられません。夜もこんなに明るくてうるさいのにねえ。

◎真夜中のライトアップに浮かび上がるドゥオモ
 宗教の強さ(怖さ)を周りに見せ付けています。
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◎ヴィットリオ・エマヌエレ二世ガレリアの無機的な美しさ
 このアーケードのすばらしさはライトアップのほうが際立ちますね。
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◎ガレリアの中心、アーケードの交差点。
 設計者は建設中にここから落ちて死んだとか、、、
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◎このアーケードの中の窓際にも花などが飾られて生活の匂いもします。ホントに住んでいるのかしら?
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ガルガーノ散策 その二

バリの空港への移動の間に、せっかくだからということで二箇所の名所旧跡に寄ってみました。ひとつはカンネの砦の跡地、もうひとつはフェデリコ二世のお城です。
カンネとはローマ帝国に攻め入ったカルタゴの将軍ハンニバルがローマ軍を打ち負かした歴史的な戦闘の舞台です。
考えてみれば、ハンニバルはわざわざ北アフリカからスペインを通って、アルプスを越えて、こんな南イタリアまで来たんですね。
飛行機も車も無かったのに。(その代わり象に乗って)
この戦いの詳しい内容はいろいろな歴史書や塩野七生の「ローマ人の物語」(お勧めです)に書かれていますのでそちらをどうぞ。
でも、私の感想としては、こんな平地でよくあんな包囲戦ができたもんだと思いますね。ハンニバルの戦略のすばらしさが思いやられます。
ここにある砦は、その当時にはローマ軍の前線基地として使われたものだそうですが、当時の生活も良くわかる貴重なものだと思うんです。生活住居や神殿など、当時のローマ人の建築技術力の高さが良くわかります。
でも、日本人は来ないんでしょうね。だって、野原にポツンとあるだけで、土産物屋も無いですから。小さな歴史博物館と野良犬、そして野生のルッコラが群生する静かな場所でした。
思わず松尾芭蕉の「夏草や、強者どもが夢の跡」と言う句を思い出しましたよ。

フェデリコ二世は1200年代のこの周辺の支配者なんですが、城を建てるのが好きで、生涯で100棟以上の城を建てたといわれています。
このお城は、そんな王様の鷹狩のために建てられたそうなのですが、八角形にこだわっているのが特徴です。
鷹狩用ですから戦争のことはまったく考えていません。八角形の塔を八つ結んだ形なんですが、その幾何学模様は面白いと言えば面白いんですけど、住むことを考えたら最悪でしょうね。当時の人にとって、八角形とは丸と四角の融合体だそうで、宇宙とこの世を結ぶ形なんだそうです。
果たして王様はなにを表したかったんでしょうか?凡人には理解できない世界なんでしょうね。
お城の中には何も残っていなくて、外装も壊れかけていたものを修復したそうできれいではありますが、「あっ、そう!?」で終わってしまいそうですね。土産物屋もないし、、、
ここも日本人にはうけないでしょうね。

さあ、これからミラノへ移動です。あんな大都会へ出て行くのがなんだか億劫になるほど私はここガルガーノが好きになっていました。だって渋滞も、もっと言えば信号自体がほとんど無い世界なんですから。

◎カンネの砦の中の中央通です。左右は兵士の住居が並んでいます。
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◎建物のレリーフにワインの壷を見つけました。当時から大事な飲み物だったんでしょうね。

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◎外観はきれいに修復されています。幾何学的な建物は当時ではユニークだったんでしょうね。
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◎中庭から見た建物です。真ん中にこのような空洞があるので建物のわりには居住空間は広くないです。
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◎バリの空港です。小さな空港は時間がかからなくて良いですね。チェックインしてから飛行機までの距離がすごく短いです。
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ガルガーノ散策 その一

ガルガーノはアドリア海に突き出したような半島になっていますが、それほど高い山があるわけではなく、しかもその山が石灰岩でできているので高い木で覆われているわけでもないのです。火山台地だと言えばよいのでしょうか?
日本で言えば「秋吉台」に似ています。今回は行けなかったのですが、鍾乳洞もあるそうです。
小高い山と言うよりは丘、、に登ってみると、海岸べりまで丘がせり出していて、その先は海に向かって急激に落ち込んでいることが良く分かります。
丘には羊飼いがのんびりと羊を追っているのですが、周りを良く見ると、工場と言うものがまったく見えません。工業が盛んでないことが良く分かります。
サン・ジョバンニ・ロトンドの観光局もパードレ・ピオ以外では観光を次の柱にしたいとしているようなのですが、日本人の感覚から見ると、「????」と言うこともあるんです。
たとえば、この見渡しの良い丘ですが、頂上まで上がる手段が狭い曲がりくねった小道だけです。観光バスなんてとても上がれません。
上がれませんから、延々と山道をピクニック気分で、、、、なんて日本人はやりっこありませんよね。
でも、道路を作るだけのお金はないし、、、、あるがままの自然を楽しむと言う観光は日本人は好きなんでしょうか?今までの日本での海外旅行とは、旅行会社がアレンジした観光コースを言われるままに連れ歩かれて、本当に自分が見たものがなにだったのかも知らないで、そこにいったと言う証拠写真を撮るためだけの旅行が多かったと思うんですが、
イタリアでは当たり前になっている「アグリツーリズモ」は日本人になじむのでしょうか?先日宿泊したファルカーレでは、乗馬、マウンテンバイク、ハイキングなどができるようです。でも、電話は通じないし、バスタブなしでシャワーだけだし、言い方を変えれば「何にも無い」わけです。
これは私の意見なんですが、日本人が「何にもしない休日」になじむまでにはマダマダ時間がかかると思うんです。だって、アグリツーリズモですごす時間って言うのはいつものセワセワした日常からの開放とも言えるんですけど、これって日本人にしてみれば「せっかくの休日を損した」とも思えるんじゃあないでしょうか?
「何にもしない贅沢」が判るのはいつになるんでしょうね。

◎見渡す限り動いているものが見えない風景。でも、きっと林の中ではキノコ取りの人たちがあっちにウロウロ、こっちにウロウロ。
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◎山の頂上付近はこのような岩だらけ。あちこちに野鼠の巣穴があります。これに足を突っ込んでこけないようにしないと、、、
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◎山の中腹は羊の放牧場があります。岩まで羊に見えて、山が羊で覆われているような錯覚に陥ります。
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南イタリアの家庭の食卓

南イタリアの生活は「マンマ」が中心で回っているそうです。(日本もある意味ではそうですけどね)
特に食事に関しては、いろいろな口出しを男がすることはあっても決定権は全てマンマにあるそうです。
もともとイタリア男はマンマのちょっと常識はずれ(日本人から見てですよ)な愛情に浸かりきって大きくなっていますから「マザコン」は当たり前で、逆にマザコンで無いイタリア男が居たら、それはちょっと精神的におかしなところがあるんじゃあないか?と、思われるくらいだそうです。(イタリア男と結婚した日本女性の意見)
でも、私が見ていてもマンマはすごく良くやっていますよ。掃除、洗濯は当たり前で、食事も手作りが当たり前。ちゃんとパスタを打つ専用の台まで完備していますからね。
ごく当たり前だと言う昼の食卓にお邪魔したんですが、それでも、生ハムにチーズにオリーブの前菜、菜の花とアンチョビのトロッコリ(ちょっと細め)のパスタ。ワインは量り売りのモンテプルチアーノで1リットルが1.2ユーロ。
例によってコップで飲みます。どうやらこのあたりではワインに対する考え方が日本などとは根本的に違うようですね。日本では、ワインと言えばちょっと気取ったアルコールで、最近でこそ毎晩の食卓に上がる家庭も増えてきたけれど、やはり主流はテイスティングなんて言って「観賞」する対象物ですよね。(私もその一人ですけど、、、)
それに対してイタリアでは、ワインは日常の飲み物に過ぎなくて、お茶代わりなんでしょうね。だって、昼食でも必ず出てくるし。(高速道路のサービスエリアでもアルコールを売っていますから)ちょっとうらやましい気もします。でも、私がこんなところに住んだら肝臓がすぐダメになるか、飲酒運転で事故をおこしてすぐにお陀仏でしょうけど、、、、
さて、昼食の中身は毎日変わるそうですが、パターンはいつもこれくらい出るそうです。わたしなら、これだけしっかり食べるのならついでに昼寝もつけてほしいんですけど、、、、

◎地下室にしつらえられた専用のパスタを打つ台
 いつでもスタンバイOKです。
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◎昼食にこれだけの前菜が並びます、しかもワインも。
 コップで飲むワインもなかなかオツなものです。

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◎家庭には家庭それぞれの味があるといわれるパスタ。
 少し細めのトロッコリとグタグタに茹でられた菜の花が面白い食感です。アンチョビを崩しながら食べるとグー。
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サンジョバンニ・ロトンド

プーリア州はアドリア海に沿って南北にすごく長いんですけど、昔はギリシャ文明の流入地点だったし、十字軍遠征の時には出発地だったわけで、歴史的にも面白い遺跡が点在しています。
でも、近年では、安い農業生産基地として使われてきたそうです。イタリア国内でも、オリーブオイル生産量第一位。ワイン生産量第一位。アーティチョーク生産量第一位。まあ、言い換えれば、農業以外の産業が無いということもできるのですが、、、、
そしてそれらは各地へ「混ぜもの用」として出荷されていたんですね。こんな言い方は良くないかもしれませんが、「トスカーナのオリーブオイル」だと言われて売られたり、「ピエモンテのバローロ」に混ぜられたり、、、
人生の裏街道を歩くような、陽のあたらない生活ですね。
サン・ジョバンニ・ロトンドと言う町はそんなプーリア州北部のガルガーノ半島の真ん中にあります。
そしてここの名物と言えば、、、、なんと言っても「パードレ・ピオ」ですね。
日本ではなじみは無いですが(私はまったく知らなかった)キリスト教のカトリック世界では知らない人はいないと言われるくらいの有名人です。
その理由は、この神父さんの両手に「聖痕」ができたからです。それはキリストがゴルゴダの丘で処刑されたときに、十字架に打ち付けられたのと同じような傷で、しかも血が流れたのだそうです。
その後、不治の病の病人が奇跡の回復を果たしたりして、もうすっかり「キリストの生まれ変わり」だと信じられたのです。
ですから、住んでいた小さな教会はどんどん大きくなるし、教会の隣には病気を治してもらおうとする人々が入院する巨大な病院ができるし、、、まあ、一言で言えば「名所」が出現したんですね。
このピオ神父は1968年に亡くなられたんですが、近年、第三番目として、あの関西国際空港をデザインしたことで日本にもなじみがあるレンゾ・ピアノ設計のスゴイ教会が完成したんです。
こうなるとイタリア人も商魂たくましいですからねえ、ほっときませんよね。教会の周りにはホテルが林立、土産物屋、駐車場が雨後のタケノコのよう。でもイタリア人はお金を払うくらいならそのあたりに青空駐車するのは平気ですから交通渋滞が頻発。
こんな現世を天国のピオ神父はどう思っているんでしょうか?嘆いているに違いないと思うのは私だけでしょうか?

◎市庁舎でもこの小ささです。ここにもパードレ・ピオの肖像画が
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◎町の小道を見ると典型的な南イタリアの雰囲気がありますね
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◎レンゾ・ピアノ設計の教会です 賛否両論があることも判る気がする、、

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◎祭壇の中央にはこれも有名な芸術家ポモドーリの十字架があります
 それにしても、ポモドーリってトマトって名前なんだね
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◎ステンドガラスもイメージ一新!私には青森のねぶた祭りに見えます
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◎実は地下にも教会があるのですが、こっちのほうが落ち着きがあります
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◎最初の教会はこの建物の左の鐘の部分。次に隣の大きな教会が増設されたんです。こっちのほうがよっぽど教会らしいですけど、、、
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◎新しい教会の鐘が突然落下したらしいです。下にいたドイツ人観光客は命拾いをしたそうですが、お祈りに来て命を落としてたんじゃあたまりませんね。
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アグリツーリズモ ファルカーレ

気がつけば、ここはプーリアだった、、、なんちゃって。
ボローニャのあるエミリア・ロマーニャ州から南下すること7時間。途中で高速道路の工事渋滞に遭いながらも車を飛ばしに飛ばして到着したのはプーリア州の中のガルガーノ半島。
その山奥にある一軒家のファルカーレという民宿です。着いたのが夜の10時だったのですが、幸いなことにここはイタリア、この国では晩御飯は8時を過ぎてからですから、こんな時間でも嫌がられずにすみます。
アンティパストはお決まりの生ハムとキノコのオイル漬けや茄子のオイル漬け。パスタはこの地方独特の「トロッコリ」と言ううどんのような麺と胡桃のソース。絶品でした。(胡桃は「ああ、外に出ればいくらでも落ちているから。」と言われたように、キノコもチーズもお肉までも自家製品みたいなもんですね)メインはお肉のグリル。どれも素朴な味で噛めば噛むほど味が出ると言うような、、、
ワインはカラフで出てきます、グラスはコップ。なんか、やっぱり南だなあ。こんな料理を大きな暖炉の前で食べるんですからホッコリしますねえ。長旅の疲れも取れると言うものです。
さあ、また明日からのお仕事、がんばりましょうか。
 
追記-> 二日目の夕食は、パスタがトマト、キノコ、パンチェッタのオレキエッティ(丸い耳の形をしたプーリア名物)でしたが、やはり手打ちパスタだけのことはあって、その歯ごたえが市販のものとはまったく違います。モチモチ感がまるで讃岐うどんですね。
メインは子供のいのししの赤ワイン煮込み。一週間前に息子が仕留めたそうです。ここの食べ物はどれもこれも噛み応えがあるのですが、ジビエのこの肉は特にスゴかったです。でも、いわゆる味の無いチューインガムと言う意味ではなくて、噛むと肉汁が染み出してくるんですよ。言い換えれば、しっかり噛まなければ味がしないわけで、最近の日本の柔らかすぎる肉のことをちょっと考えてしまいました。
そういえば、自殺しちゃったベルナール・ロワゾーもしっかり噛むことが大事だと言っていましたよね。

◎ファルカーレの建物です。レストランはこっちにあります
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◎宿泊はこちらの建物です
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◎室内はシンプルですけど清潔です
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◎レストランの真ん中には暖炉が燃えていて落ち着きます
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◎これがトロッコリ、ホントにうどんにそっくりです
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◎オレキエッティはプーリア名物だそうです
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◎いのししの赤ワイン煮込み、素朴だけれど深みのある味です
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◎朝食に出てくる胡桃のクッキー もちろん手作り
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◎真ん中がこの宿のマンマです 料理の腕前は抜群
 でも、以前は学校の先生だったとか
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◎皆さんもこの看板を目当てに走ってきてください
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ボローニャ散策 =ちょっと普通では行かないかも?

観光でここに来たわけではないので、ゆっくりと町を歩くことはできなかったんですが、ちょっとブラブラしてみました。
やはり最初に行くところは街の中心、マッジョーレ広場ですね。ここには有名なサン・ペトロニオ大聖堂があるのですが、最近の話題はこの中に描かれてる一枚のフレスコ画なんです。それと言うのも、その題材が「神を冒涜する異教徒イスラムを懲らしめる」と言うものなのです。
この題材って、今のご時世にはどうなんでしょうか?そのためにイスラム過激派がこの大聖堂を爆破しにやってくるんじゃあないか?、、、と言うのが街中の話題なのですが、、、これはあくまでも「うわさ」ですけどね。
それと、この広場にはネプチューンの像もあるのですが、この像を斜め後ろから見てみると、、、、ちょっと卑猥な感じになる、、、、これも私が考えたのではなくて、友人に教えられただけなんですけど、、、、
このネプチューン像の隣にある建物は昔の株取引所だったんですが、今では一階は本屋さん、二階はバール、三階はレストランになっています。そして地下は、、、、古代ローマ時代の遺跡なんです。それを床を通してみることができます。
ホントにイタリアの街中って掘れば掘るほどいろいろなものが出てくるところなんですね。それをうまく保存しながら現代に役立てているわけですからその努力には頭が下がります。

ちょっと小腹が空いたので何かつまもうと思ったら、広場のすぐ近くの路地に入っていけばよいですよ。その名前も「古い魚屋通り」。魚屋だけでなくて、八百屋、肉屋、チーズ屋、パン屋、、、食べるものは何でもそろいます。そんなところをはしごしておかずを買い集めたあとは、ワインの一杯飲み屋「イル・ソーレ」に持って行きます。
そこで一本10ユーロのキャンティを買って、持込のおかずで腹ごなし。このイル・ソーレはもう100年以上も続く由緒正しい飲み屋で、いわゆる「ワイン・バー」の草分けのようなところです。中では音楽禁止、歌うこと禁止、最低でも一杯のワインを買うこと、が原則です。
カウンターの中では「朝からもう出来上がってんじゃあないの?」というような雰囲気のあるオヤジがニコリともしないでワインを注いでいます。そこに集まる連中もちょっと癖のありそうな、、、、
いまどきのワイン・バーってかっこ良くできているでしょう?そうじゃあなくて、こんな昔の空気を残している場所はもうここだけになってしまったそうです。愛想の悪いオヤジではありますが、いつまでも元気で、この店を続けてほしいですね。ちょっと立ち去りがたい場所です。

◎ネプチューンの左手の親指が、、、ちょっと卑猥なんです
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◎中は広々とした吹き抜けですが、、、
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◎足元にはローマの遺跡が、、、
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◎古い魚屋の路です
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◎確かに魚屋が何件もあります
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◎イル・ソーレの店内です まさに酒飲みのための場所
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ボローニャのホテル =スターホテル・エクセルシオール=

今回の出張で選んだボローニャのホテルは中央駅の正面にあるスターホテル・エクセルシオールです。
外観は何のことは無い建物なのですが、中はすごくモダンな都市型ホテルです。どうやら最近リニューアルされたんじゃあないでしょうか?クラスで言うとちょっと高級なビジネスホテルといったところでしょうか?
駅の正面と言う立地なので何かと便利です。鉄道は言うに及ばず、バスも各地に出ていますし、街の中心のピアッツア・マッジョーレにもインデペンデンツァ通りをまっすぐ歩いて10分くらいです。
ボローニャはそんなに大きな町ではないので、歩いて回るのにはちょうど良い大きさだと思います。

それにしても面白いと思ったことは、バスルームの非常用のベルの紐に日本語の手書きで「警報ベル」と書いてあったことです。
よほどたくさんの日本人が引っ張ったので、ホテル側も日本語を書いて注意したんでしょうね。
あとは、ホテルのアメニティのシャンプー類の香りが紅茶の香りなんです。バスフォームなんかをバスタブにたらすと、まるでミルクティーに浸かっているみたいなんですが、これが意外に良い気持ちになるんです。心が落ち着くと言うのかなあ?

◎もう少しうまく書いてもらいたいですね
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◎落ち着いた香りがなかなかです
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ボローニャのレストラン =テレジーナ=

朝から晩まで仕事の連続で(ヨーロッパ各地から来るお客さんの相手はホントに疲れます)ホテルに帰るとクタクタなんですが、こんばんは友達が来てくれるということで市内のレストランを予約してもらいました。
たまにはまともな食事を取らなくては。
今回はじめて行ったレストランはリストランテ・テレジーナ。市の中心の教会の左手を少し入った狭い路地の奥にあります。(観光客では見つけるのは困難です)
こういうことは、地元の人間に任せるべきですね。入ってみると、テーブルはたった七つ。トータルでも30人入ったら満席になるような小さな店でした。予約をしていったから良いようなものの、飛込みではほとんど断られてしまいます。
だって、店のドアは内側から鍵をかけてしまうんですから。
説明によると、店のご主人はシチリア出身と言うことで、ボローニャには珍しく魚料理もお勧めだとか。
ただ、残念なことにその日は良い魚が入らなかったと言うことで、半分くらいの魚料理はできなかったようです。その代わり、ご主人が強く勧めてくれたのは地元料理のラザーニャ・ボロネーゼ、私はこれと八百屋の店先を飾っていた今が一番おいしいフンギ・ポルチーニのグリルを選びました。
友達のカジキマグロのパスタを試してみたりなんかしながらとっても楽しい時間をすごしたのですが、やはりイタリア人は「食べるために生きている」んですね。料理を選ぶのもホントに真剣にご主人をやりあっています。カジキマグロのどこの部分をどのように料理するのか?「そんなことを聞いてどうするのよ?」と思うようなことにも容赦しません。
そして、ひとくち口に入れてからまたまたご主人と感想をやり取りしています。ホントにこのエネルギーの半分でも仕事に使えばよいのに、、、と思うのは私だけでしょうか?
そしてしゃべることしゃべること。いっせいにみんながしゃべりだすのですから私の理解力ではすぐに頭がパンクしてしまいます。そして私が一言でも口を開くと、半分もしゃべらないうちにすごい勢いで反論されてしまいます。そんなやり取りがどこのテーブルでも起きているわけで、店の中はうるさいことうるさいこと。
でもみんなとても楽しそうなんですよ。大笑いしながらアッと言う間に時間が過ぎて、お決まりのグラッパを流し込んでお開きです。
食事で疲れるというのはイタリアならではですね。

Tresina
via oberdan、4 Bologna
tel051-228985

今日はイタリアの赤ワインです。
やはりボローニャ料理には地元のワインがよいのではないかと言う意見と、サンジョベーゼは安いからと言う二つの理由で選んでもらいました。
色はかなり黒い赤黒。バックラベルを読んでみると、サンジョベーゼ・グロッソから作られているようです。だから黒いのかあ。(分かっているのかしら?)
気の知れた仲間たちとワイワイやりながら飲んだので、テイスティングということはできなかったんですけど、20002年と言うことで、だいぶ落ち着いた感じが出てきたように思いました。
もちろん料理にもベストマッチ。


生産者-ファットリア・パラディーゾ
生産国-イタリア
購入店-リストランテ・テレジーナ(ボローニャ)にて
購入価格-14ユーロ(約1960円)<-レストラン価格ですよ!!

◎レストランの入り口はあまり目立ちません
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◎アンティパスト・ミスト
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◎カジキマグロのパスタ
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◎ラザーニャ・アル・ボロネーゼ
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◎グリリア・アル・フンギポルチーニ
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◎今日のワインです
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サン・ジオコンド ヴィーノ・ノビレ 2005

この時期の日本のワイン界はボジョレー・ヌーボーで染まっているのではないでしょうか?ネットショップからのメルマガもカウントダウンなんか始めちゃって、オイオイですよね。
あれはいつだったのかなあ?たしかバブル経済が華やかなりしころ、世界で一番早くボジョレー・ヌーボーを飲むために、太平洋上の日付変更線までわざわざ飛行機を飛ばした旅行会社までありましたよね。
その後しばらくは忘れられていたのに、なぜか去年あたりからまたまた火がついたように騒がれ始めました。どうしてなんでしょう?
またバブルが再燃したのでしょうか?確かに、一部のネットバブルで「ヒルズ族」と言われる人たちも出現していますが、絶対数はたいしたことは無いですよね。
でも、聞くところによると、今年のボジョレー・ヌーボーの輸入本数は過去最高らしいです。それに、去年くらいからの特徴として、有名なフランスの生産者がこの銘柄を作り始めていますよね。
それがワイン販売業者の売り文句になっていて、「・・・が作るヌーボー」なんていう言い方で買い手の気を引いています。
それだけならまだよいのですが、その販売価格が異常とも言っても良い状態です。2000円台は当たり前、4000円直前のものもバラバラあります。(たぶん解禁日にあわせるためにすごく無理をして運んでいるので、運送費がそのほとんどでしょうね)
なんて言うのかなあ、フランスのワインメーカーが調子の良い日本人の気質を見透かして「日本を狙い撃ち」しているような気がするんですけど、そうは思いませんか?だって、ルロワが何でヌーボーを作らないといけないの?
私が始めてヌーボーを知ったのは高校生のころですから、もう何十年も昔のことになりますが、その後、仕事でこの時期にヨーロッパに来るとレストランではタダで飲ませてもらったものです。
買ったとしてもせいぜい500円まででした。味わうと言うよりも「もう11月が来た。今年もご苦労様でした。」と言うような季節の挨拶みたいなものでしたね。ちょうど正月にお屠蘇を飲むような感じです。
こんな「ヌーボー狂想曲」みたいな現象はマダマダ続くんでしょうか? 正直言ってイヤだなあ。(ワイン販売業者には知っている人も居るので、あまり大きな声ではいえないのですが、、、)

今日のワインはイタリアの赤ワインです。
フランスがヌーボーならイタリアはノベッロですね。
フランスのように規則でがんじがらめにされているわけではないので、解禁日が厳密に定められているわけではないようなんですが、いちおう11月6日がその日だそうです。
ですから、フランスよりは一週間以上早くこの新酒を楽しめるわけです。
ボローニャの中心街にある「エノテカ・イタリアーノ」はよく利用するワイン屋さんですが(たいていここでワインを買ってホテルの部屋で飲んでいます、だって安いモン)、そこのオッちゃんに薦められたのがこのワインです。
トスカーナの新酒になりますが、品種的にはサンジョベーゼです。まさかボジョレーみたいな「カルボニック・マセラシオン」をしているのではないと思うのですが(オッちゃんに聞きたかったのですがそこまでの語学力がありませんでした)すごくフルーティです。
色は透き通った赤黒。ガメイの新酒よりは濃いですね。タンニンは弱く、酸が強く感じますが、若いブドウの果実未がとても飲みやすくしています。ちょっと微炭酸があるような、、、、
オッと!! こんなテイスティングなんかしていてはダメですね。えらそうなことを言って周りを批判しているくせに、私もやっぱり「その」日本人じゃあないですか。自己嫌悪に陥るなあ。単純に今年の秋を迎えることができたことに感謝しなければいけませんね。
でも、あえて言わせてもらいますが、この種のワインはせいぜいこんな価格のものですよ。(まだ言ってるよ)


生産者-マルケージ・アンティノリ
生産国-イタリア
購入店-エノテカ・イタリアーノ(ボローニャ)
購入価格-6ユーロ(約850円)

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自己責任の自覚

ようやく目的地のボローニャに到着しました。パリからはミラノ経由で着いたのですが、そのミラノが霧のためになかなか着陸できず(パリの出発も遅れたんですけど)、かなりドタバタしました。
ミラノではまったくロビーに入らず、飛行機を降りたところから飛行機に乗るところまで車で送ってもらうと言う状態でした。でもまあ「終わりよければ全て良し」と言うことでしょうね。ボローニャのホテルに転がり込んだのが現地時間で午後の11時過ぎですから、日本時間では朝の7時です。この時差がつらいんですねえ。私はこれを解決するためにウイスキーを飲んで無理やり寝ることで解消しています。結構良い方法だと思うんですが、、、(お酒を飲まない人はどうしたらよいんでしょうか?)
一眠りしてすがすがしく目が覚めたあと、仕事に向かうのにバスに乗りました。こんなときに気がつくのは日本と外国との意識の違いですね。それは一言で言うと、自己責任の範囲なんです。外国、特にヨーロッパでは自己責任が厳しく問われます。たとえばバスに乗ったときでもそうです。乗客はバスに乗ったら、社内にある自動販売機で切符を買います。それを別の機械でパンチしてもらいます。それで終わりです。
つまり、運転手は乗客が切符を買ったかどうかを調べたりしません。極端な話をすれば、私は切符を買わなくてもバスに乗れるし、目的地でそのまま降りても良いんです。無賃乗車はできます。でも、ちょくちょくある検札のときに、もし正規の切符を持っていなかったらすごい罰金が来るんです。
日本では考え方が逆ですよね。切符はちゃんと改札機に通して乗り、降りるときも改札機に通します。通さなければ次に行けないんですよね。これって、はっきりしていて良いように思えますけれど、経費の点ではどうなんでしょう?改札機をたくさん備えなければいけないし、その改札機を保守する人でも要るし、、、
たとえばイタリアの鉄道なんかも同じ考え方の自己責任主義なんですが、そのためなのかどうか、切符自体は安いですよ。日本との比較は正確にやったことはないですが、三分の一くらいではないでしょうか?
まあ、この自己責任という考え方は国民性も関係しますから、日本人にあっているのかどうかは議論があるでしょうが、私は「慣れの問題」だと思いますね。優秀な日本人が、イタリア人ができることができないなんて考えられないんですけど、、、どうでしょうか?

そんなことを考えている間にバスはボローニャの展示会場に着きました。そこではイタリア国内で最大の農業機械の展示会が行われているんです。
日本では農業なんて斜陽産業の筆頭のように言われていて、後継者もいない、外国の生産品には価格で負けて明日がない状態ですが、ここイタリアでは農業はすばらしい産業なんです。
それを証明する最たることは、展示会場に若者がたくさんいることです。彼らは積極的にトラクタを品定めしたり、いろいろな機械を実際に触ってみたりして勉強しています。その真剣なこと。
私は食料確保は国家の最低限の義務だと思うんですが、日本ではそう考える人は多くないですね。それはお金を出せばいくらでも食べ物は買えるという意識があるからでしょね。
それと、日本人は食べることをそんなに重要なことだと思わなくなっているんじゃあないでしょうか?
単にエネルギー補給の手段だと言う風に、、、、この考えはアメリカから来ているように思うんですがどうでしょうか?サプリメントなんていうものはその際たるものですよね。実は私の子供を見ていても心配になるんですが、「味わう」という行為ではなくて「流し込む」という印象なんですよ。
イタリアではファーストフードに対抗してスローフード運動と言うものがおきていますが、私は全面的に賛成です。これも日本には無い自己責任意識の現われではないでしょうか?

小さく見えている赤い箱が改札機と切符の販売機です
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展示会場の入り口には海外の国旗も掲げられています
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「父ちゃん、次はこれにしなよ。」と言っている(にちがいない)息子と、「う~ん、ちょっと高そうだなあ。」と言っている(にちがいない)お父さん
それにしても、日本ではありえない大きさです
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外国のトラクタはカッコ良いと思いませんか?
でも、前輪が大人の背丈と同じとは、、、
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機内の印象 =エール・フランスはどんなもん?=

今まで私が経験したの座席の構成とは違います。テレビは前の席の背もたれの部分についているのですが、その部分は固定されています。ですから、テレビを肘掛から取り出す必要はないのですが、そこにはリモコンが居座っています。
面白いのは背もたれの構成で、いわゆる背中の部分が後ろに傾いていくのではなく、座席自体が前にスライドするので背中が傾くと言う構成です。これはこれで面白いですね。なぜかと言うと、いままでは背もたれを倒す場合には後ろの人に確認してから倒すことになるのですが、(そんな配慮をしなくて突然倒してくる人はたくさんいますが)これではそんなことは考えなくても良いんです。
また、最初はテレビが遠いと感じていたんですが、使ってみるとそうではなくて、このくらいの距離が目にも優しいんだと思いました。
さて、機内サービスですが、ワインが白は一種類、赤は二種類と、アジア系のエアラインより緊縮財政なのには驚きました。(本体が火の車だからねえ)でも、ウェルカムシャンパン、白ワイン(赤は試していません)ではなかなかのレベルだと思いました。
フランスの面目躍如と言うところでしょうか。食事自体はとても良い物でした。サーモンのサラダ(たった一枚だったけど)もおいしかったし、メインのひらめのグリル(魚料理を希望しました)も付け合せのサフランライスと一緒に良かったです。食後のチーズは三種類。ブルーとハードとフレッシュはカマンベール。量が多かったんですけど、味は合格点。ポルトの10年物にも良く合いました。
残念ながら、機内ブロードバンドはできませんでした。ボーイングの777-300の最新機種だったんですけど、、、、それにしても、チェックインカウンターでも「満席ですから。」と。言われていたのに、乗ってみたら隣の席が空いているのはなあぜ?
このあたりが航空券の不思議なところですね。日本での航空券の価格はほかの国と比べると確実に高いですが、これはいつも「満席だ、満席だ。」と言っておいてディスカウントが出ないようにしているのではないでしょうか?そうなると、実際に乗らない人の分は乗る人が負担するわけで、それだ航空券が高い、、、と考えるのはやりすぎでしょうか?別に混んでいてもいても良いから、ほかの国くらいに航空券が安くなってもらいたいと思っているのは私だけではないはずです。なにしろ現地価格の二倍、三倍は当たり前ですからねえ。
最近、外国のネット販売のツアー専門会社が東京に事務所を開いたと言う新聞記事を読んだのですが、外国から見たらほんとに異常なこの状態なんかはビジネスチャンスだと捉えられているのではないでしょうか?そうなると、HISも楽天とラベルも、JTBなんかは特にうかうかしていられなくなると思いますよ。

今日のワインはフランスの白ワインです。
と言うか、エール・フランスの機内ワインです。でも、考えてみれば、ビジネスクラスの白ワインはこれだけなんです。ちょっと寂しくないですか?これが中国の会社なんでしたらあきらめもつくんですが、本家本元のエール・フランスですからねえ。
バンコク行きのタイ航空でも二種類は持っていたよなあ。経済的に苦しいんでしょうかねえ。しかも、それほど高級ではないコート・シャロネーズ地区のリューリーで、しかも2003年です。
でも、この一本が良いところがさすがフランスですねえ。
機内ではワイングラスではなくて、普通のジュース用のグラスだったんですけど(がんばれ!!できたら昔に戻ってねエール・フランス)完熟した果物の若い香りがどんどん出てきていました。やはり南の果物(パイナップル、バナナ)なんですけど、それに若いからか酸が強いんですけどタンニンはそれほど前には出てこないし、これはこの年の特徴なのでしょうか?
アルコールは強そうですけどね。味のほうは全体的に甘みが強く、口の中で粘りつく感じがないでもないんですけど、それを酸の強さで抑えているようです。若いわりにはバランスが取れていて、落ち着いています。
ドメーヌ・ジャフランと言うところが作り手で、私は初めての作り手なんですけど、新しいワインをここまで力強く作り上げる力は、認めざるを得ないと思います。

生産者-ドメーヌ・ジャフラン
生産国-フランス
購入店-エール・フランス機内
購入価格-???????(だって、飲み放題だし)

(1)座席はこんな形です

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(2)アペリティフのシャンパンとスナック

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(3)スターターのサーモンサラダ

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(4)メインのひらめの白ワイン風味のクリームソース

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(5)食後のチーズとポルト酒

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(6)デザートのシャーベット

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(7)着陸前の軽い食事(パスタを選びました)

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(8)今日のワインです
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旅立ちの日 =JAL さくらラウンジ=

なんとかかんとか、航空券を入手しました。ナント!! この時期の欧州便はほとんど満席です。
私がもぐりこめたのはエール・フランスの291便。
とりあえずパリまで飛びます。地上のサービスはJALがやっているので、恐る恐るJALのカードを出してみるとマイレージも溜まるみたい。ラッキー!!
関西空港のJALのラウンジは先端駅の近くにあってゲートに近く、便利です。
それに、なんと言ってもこのラウンジの良い点は、ビールサーバーが三つも並んでいることです。キリンとアサヒとサントリー、どれでも飲み放題です。これはグラスを置けば自動でついでくれるものですが、さいごにアワをちょこんと載せてくれるところが笑えます。フライトが12時45分と言うこともあって(しかも土曜日で)しこたま飲んでしまいました。
窓際にはズラッとパソコンユーザー用のデスクが並んでいて、飛行機とにらめっこをしながらキーボードをたたくと言う状況が生まれます。
右を見ても左を見てもみんなそれぞれの国のHPを睨みながらバチバチやっています。
これからは飛行機の中でもネットに接続できるようになるでしょうから(本来乗る予定だったルフトハンザではすでにやっている)、この移動の12時間も仕事に追いまくられるようになるのは目に見えていますね。
私のようになんとかサボろうと思っている人間にとってはますます住みにくい世の中になりますね。(それが当たり前と言われればそうなんですけど、、、)
関西空港には隣接する施設として高層ホテルや遊園地など、たくさんのお金がかけられたんですけど、そのほとんどが破綻しました。
ですから、この空港の周辺にはバブルの跡というのかそんな施設が忘れ去られたように点在しています。今は経済は回復期だということですが、これからこんなものは一種のモニュメントのように残っていくのでしょうか?
空港自体は第二滑走路と言うことで隣に大きな埋立地を作っていますが、現在の便数ではこの今の一本で十分なんですけど、、、、

飛行機とにらめっこ

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このラウンジの最良の設備 三つ並んだ生ビールサーバー
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エール・ダルジャン 2002

ちまたではテロが頻発して、もうどこに行っても危険がいっぱいの状態になっています。イラクだけではなくて、インドにインドネシアにエジプトにイギリスにヨルダンに、、、、etc
こんなときには日本にいて、しかも日本国内でもあまり危険なところ(東京は特に危ない)には近寄らないのが得策だと思うのです、、、、が、、、、、
こんなときに限って海外出張です。今週の土曜日から出かけることになりました。しかも、行く国はイタリア。
イラクに軍隊を派遣しているし、すでに何人かはイラクで殺されているわけで、いつ何時テロの標的なっても不思議ではない国です。
ついでに、最近フランスで勃発した移民の子孫による暴動なども、イタリアでも条件は同じなわけで、こっちの関係でも危ない状態です。
家族からは「だいじょうぶ~??」なんて言われていますが、これも不思議なことに「止めておけ。」とは決して言われません。
むしろ、「生命保険の金額を増やしたら?」なんてことが、口には出てきませんが、顔を見ればわかる状況です。
こうなったら、何がおきても後悔だけはしないように、飲めるだけ飲み、食べれるだけ食べてやろうと思っています。(オイオイ、仕事はどうなんだよう?)
飛行機に関しても、予約のミスで現時点でまったく飛行機のチケットが買えていません。まさかこの時期に満席になるなんて思ってもいなかったので、ゆっくりしすぎました。ルフトハンザはすでに満席。エールフランスでは乗換えが一回多いので身体がきついし、、、、成田経由なんて論外だし、、デンデン太鼓の韓国経由はヨーロッパ内での移動がうまくいかないし、面白いと思っていたオーストリア航空は11月から運休しちゃったし、、、、どうしましょう?
もし、予定通りにいければ、次回の日記は「トラベルノート」になるはずですが、そうではなくて「テイスティングノート」になっていたら、出張は無かったんだと思ってください。


今日のワインはボルドーの白ワインです。
しかも、作り手はシャトー・ムートン・ロートシルトで有名なボルドー第一級のトップクラス。
でも、今までの私の経験で言うと、ボルドーの白ワインってなにかピンと来ないんですよ。ブドウの品種としてはソービニヨン・ブランが主体なことが多いので、重さの無い、あまり熟成するとは思えない、ほかの地方の安いワインと大差の無い、そのくせ値段は第一級を主張する、手を出したくない典型ですね。
ただ、ワイン雑誌などを読んでいると、ボルドーの生産者も、ブルゴーニュのようにボルドーで赤と白の評価の高いワインをそろえたい意識があるようで、がんばっているんだとか。
それほど思っているのなら、私も考えをニュートラルに戻して今まで経験したことの無い作り手のワインを試してみようと思ったわけです。
ボトルはまるでこの前のイタリアワインと同じような、重くて、怒り肩で、底の深い、何かフランスらしくない形をしています。
色は薄い黄色。ほとんど色がついていないくらいです。粘性もそれほど高くないけれど、香りは樽香が強いですね。それ以外はすべておとなしめ。何かちょっと甘い花の香りがするので調べてみると、ソービニヨン・ブランとセミヨンが主体で、あとはミュスカデルも入っているとか。
味はアルコールが強いのでしょうか。喉に少し引っかかりを感じます。すこし青りんごの香りも出てきたような、、、、
時間が経つにつれてどんどん変化が進みます。香りがバンバン出始めたのはほとんど抜栓2時間後くらいからです。私の好きなゴマの香りがまず最初に、続いて南の花の香りがドーンと来たかと思うと、それがマンゴーに変わったり、バナナになったり。昔、琴姫七変化と言う番組があって、お姫様がいろいろ変装して活躍するというものだったのですが、まさにそれですね。
飲み終わる寸前には最初とはまったくの別物になっていました。これはスゴイ!!
私は完全にボルドーの白ワインを見直しました。これはもう一度マルゴーやオーブリオンを飲みなおさなくては。さすがに第一級でゴザイマシタ。脱帽です。

生産者-シャトー・ムートン・ロートシルト
生産国-フランス
購入店-アーベン
購入価格-7310円

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秋の観光シーズン到来!! =禅林寺 永観堂=

ついにと言うか、またかと言うか、今年も京都に秋の観光シーズンがやってきました。
地元の人間に言わすと、人はゾロゾロ歩きまわるわ、車は渋滞するわ、挙句の果てに違法駐車はするわ、ありがたいことは何一つとしてないんですけど、ここはグッと我慢して、すこしでも京都市の財政にお金を落としてくださいとお願いすることにしましょう。
だって、京都はなんと言っても日本を代表する観光都市なんですから、そこに住んでいる人間は観光客に寛容でなければなりません。
NHKの大河ドラマで、京都が関係する人が主人公になるたびに、京都は混みます。それも二年連続でなったわけですから、新撰組の壬生の屯所から武蔵坊弁慶の五条大橋まで忙しいことです。
おかげで京都のホテルの稼働率は通年で70パーセントを超えるとか。ホクホクですよね。
しかも、最近はあらゆる神社仏閣が商魂たくましく、この時期に「特別拝観」だとか「・・年ぶりの御開帳」だとか言って客集めを図るものですから観光客もいくら財布があっても足りません。
5分もかからない拝観に最低でも600円は必要です。それが一日に10箇所行くとすると6000円、チリも積もれば山となるんですね。
それに加えて、ここしばらくの流行は「夜間ライトアップ」です。「夜桜」ならぬ「夜紅葉」鑑賞ですね。ついでにお庭もライトアップして夜の9時が過ぎるまで観光客をひきつけますから近所の人はぜんぜん落ち着きません。
特に今年の高台寺では、イタリアの女性芸術家のオブジェと和風庭園の饗宴だそうで、夜の暗闇に浮かび上がるそのわけの判らないものを見て楽しむそうです。ホントかいな?
あれっ!? グチってますか? そんなつもりは無いんですよ。私は京都に観光で来てくださる人たちはほんとにありがたいと思っているんですよ。(^_^;)
まあ、とりあえず、本日現在の紅葉具合をご報告いたしましょう。観測地点は左京区の禅林寺・永観堂です。ここは今では「紅葉の名所」と言われて、今日のテレビや新聞でも取り上げられるくらい有名な場所になりましたが、私の小さいころはホントにたいしたことの無いところだったんです。(境内にある永観堂幼稚園に行っていた私が言うのですから確かです)
それがいつの間にかこんなになってしまって、、、、おかげで、むかし魚とりをした池の周りは柵で入れなくなるし、あちこちに関所のような門はできるし、、、、(またグチってますね)
え~と、なんだったっけ? そうそう、紅葉の写真を見ていただいても判るように、まだ40パーセントくらいです。この調子で行くと、見ごろは2週間後くらいではないでしょうか?
気になることは、あんまり時間がかかると、葉っぱが乾いてしまってチリチリと縮んでしまう恐れがあることです。永観堂でも、すでにいくらかの葉っぱはそうなっていました。
でも心配することはありません。京都には北から南までいくらでも紅葉を楽しめる場所はあります。問題は、紅葉を見に来たつもりが、あまりの観光客の多さに人の頭ばかりを見て過ごしてしまうことの方ではないでしょうか?

エントランスまでライトアップです(永観堂)

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もみじの紅葉の具合はこんなものです。(11/08現在)
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初日だと言うのにこの人だかり、ゆっくり鑑賞するなんてムリです!
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シャトー・モンフォール ヴィエイユ・ヴィーニュ 2001

今プロ野球界の話題と言えば、ピッチャーの二段モーションの件ですが、これってどうなんでしょう?
確かに投球動作の途中でその動きを止めてはいけないことは、ルールとしてあるし、これからの野球の国際化に対して、日本だけが良しとしていると、以前にあったオリンピックでの日本選手の泳法違反による失格騒ぎと同じことになってしまう恐れは充分あります。
でも、あえて言わせてもらうならば、このルールっておかしくないですか?
タイミングをはずしてバッターを空振りさせるようなことは他のスポーツでは当たり前ですよね。バスケットもハンドボールも卓球もテニスもサッカーもぜ~んぶ認められています。どうして野球はダメなんでしょうか?
それと、あんまり規則で縛ったりするとその選手の個性が死んでしまうような気がするんです。誰が投げても同じフォームなんて面白くないと思いませんか?
たまたま昨日は女子プロゴルフのトーナメントが隣の滋賀県であったのですが、雨が降っていたので私は見に行く予定だったのを止めてしまいました。そして、テレビで観戦したのですが、やはり優勝したのはアニカ・ソレンスタムでした。
やっぱりダントツに強かった。でも、彼女のスイングはとても独特です。普通、レッスン書なんかでは「絶対してはいけない」と書かれているルックアップ(ボールを打つ瞬間に頭が上がること)を当たり前にやっています。身体の軸がぶれないので問題は無いとの解説でしたが、あんなこととてもやれませんよ。
世界の男子のプロゴルフ界でも、レッスンプロに習うプロが増えた結果、同じスイングばっかりになって、解説者も「つまらないな。」って言っていました。そんななかで、ジム・フューリクやセルヒオ・ガルシアなどの個性のある人が優勝すると面白く感じます。個性って大事だと思うんだけどなあ、、、
それにしても、このままではベイスターズが大ピンチです。三浦にクルーン、来年はどうするんだよう!??

今日のワインはボルドーの赤ワインです。
コート・ド・ブライ地区といえばポイヤックやサン・ジュリアンからジロンド川を挟んで反対側になります。結構河口に近いですね。
ヴィエイユ・ヴィーヌといえば、古木を表す言葉ですが、平均で40年以上の樹齢といいますから結構な年なんでしょうか?(木の年齢なんてわかりませんが、亀よりは長生きしないんでしょうか?)
ラベルの右上には誇らしげにコンクールの金賞マークがついています。今までの経験では、こういうのがついているものほどアヤシイんですけど、どうでしょうかね?
色は赤黒。かなり濃いです。少しにごっているような、、、、まさかオリが出ているとは思わなかったので盛大に振り回してしまった、、、、ちょっと落ち着くまで待ちますね。
香りはビターチョコ、干したイチジク、樽香も少しあります。完熟バナナ、ちょっと酸っぱい野沢菜の古漬け、、、いやあ、次から次へと出てくる出てくる香りの百貨店みたいです。
若いんですけど、甘みはほとんど無くて、濃さというのか凝縮感があります。酸とタンニンの溶け合いもタンニンが少し強すぎるきらいはあるんですが我慢できるかな?
ただ、飲んでいくとやはりちょっと重過ぎますね。口の中の渋さが食べ物にまで影響し始めます。
コンクールでの金賞は認めましょう。それに、年寄りの木なんて思っていたら大間違いです。すごくパワフルで筋肉質で「なかやまきんにくん」みたいなワインでした。

生産者-シャトー・モンフォール
生産国-フランス
購入店-ヴェリタス
購入価格-1247円(8本セットで9980円)

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ブレイクス・ミル シャルドネ 2002

先日、久しぶりにデパ地下へ行ってきました。そこで見たものはスイーツの洪水でした。
ケーキを筆頭に「甘いもの」が和洋を問わずすごい勢力を誇っていました。最近、テレビでも「パティシェ」なる言葉が流行り、芸術家のような職人さんが出演したりして、ブームになったのがこんな現象を引き起こしたんでしょうか?
どれもこれもみんなきれいな色使いで、しかも作っている人も売っている人も圧倒的に若い。
だからこんなにエネルギッシュなんでしょうか? 私にはどこかの大学の学園祭に迷い込んだような気さえしました。
自分の娘と言っても良いくらいの子に「いかがですかあ?」なんて言われたら、オジサンは思わず財布を取り出してしまうよなあ。
私は甘いものは苦手なので、できるだけクリームの使っていない、シンプルなものにしましたが、最近の健康志向で、以前のような砂糖の固まりかと思うようなものは少なくなっているようです。
それでも買ってしまったことを少々後悔しながらワイン売り場に行って、本日のメインテーマ、お目当てのルロワの新作、ブルゴーニュ・アリゴテを試飲してみました。なにしろ全国紙も含めた新聞各紙で売り出しの広告を出したりするくらいですからドーヴネをも凌ぐスゴイアリゴテに違いありません。スイーツなんかよりこっちのほうがよっぽど重要です。ソムリエの(ような格好をした)お兄ちゃんの説明を聴かされたあと、うやうやしくプラスチックの小さなカップにホンのちょっとだけ注いでもらいます。(前振りはイランのに)
結果としては??????でした。「これって、その辺のアリゴテやん。」拍子抜け。
お目当てが外れてまったく残念でした。 むしゃくしゃしてしまい、そのおかげで必要も無いのにチーズまで自棄買いしてしまいました。
想定外の出費が痛かったなあ。

今日のワインはニュージーランドの白ワインです。
ニュージーランドの白といえばソービニヨン・ブランと思ってしまいがちですが、これはシャルドネです。
ほんとにシャルドネって品種はどこででもできるんですね。何で日本ではまともなものができないんでしょうか?
色はかなり薄い黄色。例によって少し冷やしすぎたのでしばらくそのままで置きました。樽の香りが最初に来て、そのあとに海風の香りが、、、
どこで作ってんの? と調べてみると、北島のオークランドの近くのようです。海に近いのかなあ?
そのあとからは蜂蜜、メロン、、、暖かいところの香りですね。味はかなり強いです。喉にグッと来るものがあります。苦いんじゃあないんだけどなんだろう?
酸はきれいなんですけど、アルコールが強いのかなあ?
でも、この強さがかえって魚の煮付けのような醤油味の濃い料理に負けないことを発見しました。食事とともにスルスル飲んじゃいました。
オーストラリアのシャルドネほどではない中庸な新世界シャルドネということで良いんじゃあないでしょうか?

生産者-コラーズ・ロスサイ ビンヤーズ
生産国-ニュージーランド
購入店-カーブ・ド・リラックス
購入価格-1554円

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新世紀シュークリーム? =クレーム・デ・ラ・クレーム=

京都は何しろ1200年の歴史がある古都ですから、苔がついたような古いものはいくらでもあるわけです。
それが歴史的に重要なものなら国が保存してくれますが、なかなか認められないものも多いのです。
私の知っている人のお父さんは、和菓子の型を作る職人で、それはすばらしい技術なのですが、それを守るだけの経済的な保障が無いものですから跡を引き継ぐ人間がいません。
そんなこんなで、今までに消えていったものはほんとにたくさんあります。イタリアなどでは、このような歴史的な技術の伝承に対しては国が手厚い保護をしているので、若い人間も多数後継者として名乗りを上げているそうです。日本の現状を考えるとちょっと寂しい話ですね。
でも、そんな歴史のある技術を消してしまわないように、新しい展開を図るお店もあるのです。
今日ご紹介する石田老舗もそんなお店のひとつです。
お店のHPにも書かれていますが、もともとは蕎麦ぼうろのお菓子屋さんだったんです。でも、最近では洋菓子に対して和菓子ははやりません。
何とかしなければ、、、との思いから、同じ焼き菓子であるシュークリームに目をつけたのではないでしょうか?
老舗の保守性から飛びぬけた思い切ったお店を展開しました。その最初の宣伝方法もユニークでしたね。新装開店するときに無料でシュークリームを配ったんです。
実は、このお店の斜め向かいには京都新聞社の本社があるのですが、ある日に突然会社の前に長蛇の列ができたわけです。新聞社としては「これは何だ?」と言うわけで取材をして、それを翌日の新聞の記事にしたわけです。
それで次の日はもっと長い列ができたわけです。そんなわけで、京都ではかなり有名な店になったのです。
私もそんな一人で、開店早々にのぞいて見ました。当時は正直言って、そんなにすごいものがおいてあるわけではなくて、シュークリームとエクレアが数種類あったかなあ。
でも、それから次から次へと新作ができてきて、今ではほかの店には無いような作品も並んでいます。
京都は単に古さを守るだけではない、その蓄えた技術、歴史から新しいものを生み出す力を持っているのだ。
そう思いながら、私は毎日、このお店の前を通っているのです。

しゃれた造りの本店です。
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今年の秋の新作
もはやシュークリームとは呼べないのでは?
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まなゆう

まなゆう

☆性別     男
☆年齢     不詳
☆星座     さそり座
☆好きなもの ワイン
         オートバイ
         ゴルフ
         ルアーフィッシング
☆嫌いなもの 他人のタバコの煙

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